2013年12月12日木曜日

EMSサービス

カンボジアと日本の間のEMSサービスが早くなっているようです。
プノンペン中央郵便局で月曜午後3時に発送して、金曜日の午後3時半に東京に届きました。東京を土曜日の朝9時に発送して、プノンペンに火曜日午後3時に到着しました。
今年2013年の初め頃までは片道10日ほどかかっていました。

2013年11月15日金曜日

大型機器の購入と関税領収書

カンボジアでNGOなどの活動をしていると、車や大型機器などを購入することもあると思います。この時に重要なのが、税関の領収書です。

現在のカンボジアでは大型機器などは輸入品です。知人の弁護士によると、大型機器などの所有を証明する書類として税関の領収書が利用されているそうです。弁護士は機器の売買にはこれが必須だと言っていました。実際に、私が車を購入するときも、この領収書が重要だと言われました。知人に頼んで自動車税の手続きを依頼したのですが、この時にも領収書が必要だと言って持っていきました。
重要な書類はラミネートでパックしているカンボジア人をよく見ます。実際、カンボジアでは紙は不安です。

カンボジアでの土地売買

先日、カンボジアで土地を購入を検討しているNGOから相談を受けました。
   「ダメ」これは問答無用です。(苦笑)
怪しい会社の違法行為が報道されていますし・・・

カンボジアで土地を購入した日本のNGOや個人を知っていますが、例外なくトラブルに巻き込まれています。

知人によると、カンボジア人同士の土地取引でも問題が頻発しているそうです。私が知っている理由は土地登記を管理する機構が未整備です。登記管理ができないまま、土地取引されているので問題が起きるのは当然です。

プノンペンの土地管理局に勤める役人の話では、管理機構の整備が遅れている最大の理由は内戦だそうです。所有者の死亡や家族の離散はもちろん、共産主義により土地が国の所有物になったことも、整備を難しくしているようです。日本でも戦後の土地登記は混乱したそうで、その混乱を担当した人が支援に来てくれたと先の役人は話していました。しかし、彼によると支援を受けた後でもお手上げの状態で、気長に地道にやっているようです。

それでも、どうしても、大損しても、カンボジアで土地を買いたい、火中の栗を拾いたい、と言う人は・・・まず、土地の登記管理とその登記方法は地方によって異なっています。つまり、外国人が土地を自分のものにする確実な方法がありません。知人のカンボジア人弁護士もそう言っていましたし、私の経験でもプノンペンとその南部にあるカンダール州では手続きが異なりますし、年々変わっています。もちろん、カンボジア政府は統一の努力はしていますが、途上国ではやるべき事が山積みなのでしょう。

地方によって異なるため、ここでは地方と比べて整備が進んでいるプノンペンに話しを限定します。

どうしても土地を購入したい人や、そうせざるを得なくなった人は、まず弁護士に依頼しましょう。ただし、日本語の分かる弁護士は私の知るかぎりではいません。英語がカタコトで分かる弁護士はいますが、広大な土地や大きな工場専門か、経験の少ない弁護士です。経験のある(カンボジア政府や市町村役場にコネのある)弁護士が話せる言葉はクメール語と多少のフランス語です。しかも、法律用語が難解で奇々怪々なのは世界共通です。

言葉の問題を突破できたとして、予備知識として知っておくべき事がいくつかあります。

  1. 土地の登記は「少なくとも」市役所と州の土地管理局の二カ所に届け出ます。
  2. 五年から十年ほど前までの土地取引は、その土地の警察署長や有力者などの署名押印(拇印)のもとで行われています。
  3. 2.の書類は1.の届出をしないと法的に有効な土地移譲はできません。この届出に数百ドル必要です。数百ドルというのはプノンペン市内の地区や担当者、また下の4.の状況などによって異なる、と言う事です。
  4. 内戦時に政府から強制収容されるなど、法的に所有権が曖昧になっている土地が各地にあります。普通に人が数多く住んでいる地域や、有力者が住だり所有したりしている土地ですら、この問題を持っている場合があります。これは、市役所と州土地管理局に行って確認が必要です。また、確認した後で、間違っていたと言う事もあるので要注意です。
  5. 死亡届や遺産相続の制度が国民に行き渡っていないため、遺産相続の手続きがされていない土地も多くあります。この場合には市役所と土地管理局だけでなく、裁判所での手続きが必要です。しかし、手続きにどれだけ時間がかかるか、一ヶ月なのか一年なのかは分かりません。口の悪い人は賄賂次第だと言います(苦笑)

繰り返しますが、如何なる理由があってもカンボジアで土地取引をすることはお勧めしません・・・とは言うものの何が起きるか分からないのがカンボジアでもあります(笑)