2011年11月20日日曜日

婚約パレード?


結婚式で行われるパレードです。

日本で言えば婚約式の行列、とでも言えそうです。朝の7時過ぎに友人親戚などが新婦の家から少し離れた道端に集まり、行列を作ります。その先頭に新郎が立ってドラの音と共に新婦の家まで行進が始まります。

新婦の家で双方の両親が結婚を約束する結納のような儀式をして、パレードが新婦の家に入ります。新婦の家では朝食が用意され、パレードに参加した人たちに振る舞われる
・・・と言うのがカンボジアの結婚で行われる儀式初日としては一般的だそうですが、最近のプノンペンでは少々事情が変わってきました。

すくなくとも2006年頃までは新婦の家の前を走る道路を封鎖してテントを張りました。警官による道路封鎖は2日から3日ほど続き、その間に家の内外で儀式やパーティが開かれます。知人によると金持ちは一週間ぐらい道路封鎖したそうです。パーティは夜通しの大騒音でバンドが演奏するので、とんでもない近所迷惑です。それも一年に一度や二度ならいざ知らず、結婚ブームが続いているために、どうかすると毎週近所の何処かで騒音が流れ、人々は睡眠不足になります。

2009年頃になると、その騒音が夜の11時か10時ぐらいで終わるようになりました。道路封鎖も2日ほどです。


左の写真は結納の儀式で、画面の右側で双方の両親が儀式を進めているのを、左側で新郎がながめています。

新郎の前には日本で言えば露払いの少年と女の子が立ち、新郎の両側には傘持ちの青年が立っています。それぞれの服装はカンボジアの伝統的な服装で、長い布を腰に巻いて、余った布を折って足の間を通して飾りにしたものです。

2010年頃には道路封鎖は一昼夜だけ、とう方法が増え始めました。前日にテントを張って、翌朝に婚約のパレードをしてその昼には撤収しています。この間に、ケータリングサービスのテントも張って調理をしていますから、なかなかの良い手際です。

では、どこで結婚式のパーティをするかというと、日本と同様に結婚式場です。プノンペン市内のあちらこちらに結婚式場ができて、そこで行われます。当然、深夜のパーティ騒音も屋外から屋内になったので少しのパワーで十分な音量が得られ、式場から外に漏れてくる騒音も小さくなりました。

2011年になると、さらにパレードまで結婚式場でやる人たちが出始めました。じつは、その結婚式場でのパレードがここにある一連の写真です。警察に依頼して道路封鎖をしてもらい、近所に迷惑をかけるよりは良いと言う意図の他に、パレードどころか結婚式を挙げる自宅もないと言う若夫婦の住宅事情もあるようです。

さて、そうなると日本の結婚式場のように一日に何件もの結婚式、そしてパレードが式場で行われます。こんな風に・・・

上の写真では右が行列の最後尾で、左の道の奥に次の行列が見えます。下の写真がその行列の先頭です。

少々切なく思うのは私だけでしょうか?

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