2010年10月30日土曜日

ミニバス

2006年頃まではプノンペン市内を走る乗用車の多くがトヨタ カムリでした。カムリばかりが4台5台と信号待ちする風景が見られました。また、SUVは多くがトヨタ ランド クルーザーでした。最近はレクサスの乗用車やSUVが多く、ベンツの乗用車やキャデラックやハマーなどのSUVも多く走っています。

その一方でミニバス(マイクロバス)では、今も昔もベンツのエンブレムを付けたミニバス(15人乗り)をよく見かけます。ただし、ほとんどは韓国の双竜自動車(サンヨンじどうしゃ)製のイスタナ(Ssangyong ISTANA)のエンブレムをベンツに買えたものです。また、15人乗りと言っても、荷物置場を考えると9人から10人程と考えた方が良さそうです。
このミニバスはメルセデス ベンツが環太平洋向けとして計画し、双竜自動車にディーゼル エンジンを供給して製造し、Mercedes-Benz MB140(他にMB100)として販売していたものだそうです。また双竜自動車は同じ物をSsangyong ISTANAとして販売したそうで、その中古がプノンペンに輸入されています。

元がベンツと同じ物なので簡単にエンブレムや内装も交換できるわけです。とくに外国人むけ貸し切りバスはエンブレムや内装を交換しています。日本人だと同じ車でもベンツ エンブレムの方が分かりやすく、安心感を持つ人が多いかもしれません。

オルセイ市場

プノンペンには比較的古くからある地元の人向けの大きなマーケットとしてオルセイ市場とオリンピック市場があります。共に三階から四階ぐらいあるビルです。地震のないカンボジアだから建っているようなビルで、オルセイ市場の階段を三階から見るとこんな感じです。

オルセイ市場の三階には結婚式などに着て行くパーティ ドレスの店がずらりと並んでいます。パノラマで撮るとこんな感じになります。

一つの店舗はこのくらいの大きさです。
スパンコールだけを扱った店もあります。
市場の従業員相手に朝食や昼食を売り歩いている人がいます。写真はオレンジのワゴンサービスです。
ちなみに、私がこの種の市場に入る時にはカバンや小物入れは身につけません。もちろん、カメラも要注意です。

2010年10月27日水曜日

浸水

このところプノンペンでは雨による浸水が例年以上の広範囲に広まっています。十年以上浸水した事のない場所が浸水しています。市場や学校などがひざまで浸水しています。

湿度も高く、手元の簡易湿度計によると連日75%を超えています。2004年から2006年では2年間で一番高い湿度が75%で、それが連日続く事はありませんでした。カンボジア全土の気象観測システム構築をしていた知人によると正式な観測でも最高湿度は75%ほどだそうです。その頃からすれば連日75%を超える湿度は高いと言えそうです。もちろん、連日90%を超えることのある東京よりは乾燥していますが、生活習慣が異なります。

プノンペンでは雨が降ると必ずと言っても良いほど浸水する場所が何カ所もあります。いつもであれば雨が止むと1時間から2時間ほどで水が引き、3時間もすると道路が乾いていました。

2004年頃には舗装されている道路は、首都プノンペンでも限定的でした。しかし、現在ではほぼ全域の道路が舗装あるいは簡易舗装されています。もともとプノンペンにはフランス占領時代の下水施設があったようです。しかし、舗装が進む事で下水の処理能力が足りなくなり、日本からの援助で下水施設を建設しています。

浸水した学校や市場は翌日には水が引き始め、二日後には完全に水が引きましたので、コレラなどの感染症の心配は少ないだろうと思います。

2010年10月25日月曜日

スパンコール

CSTCの縫製部ではパーティー ドレスのオーダーも受け付けています。下の写真は黒のドレスに、いろいろな形のスパンコールを二人がかりで付けているところです。

売ります 貸します

プノンペンにも不景気の嵐が来ています。果敢な事で有名な韓国系企業が建設中だった一連の高層ビルも次々と建設中止に追い込まれました。


我が家から5分ほどの距離の家も「売ります、貸します」の紙があちらこちらに貼られています。知人によると「貸します」の家は「売ります」でもあるそうです。
下の写真は長年売れ残ったために、文字がにじんで読めなくなっています。

下の写真は2005年頃の好景気から建設が始まって、ようやく終わったかと思ったら不景気になったようです。

車もこんな張り紙を付けて走っているのをよく見かけます。

2010年10月22日金曜日

パイナップル プノンペン式カット

プノンペンの市場などではパイナップルをこんな風に切ります。斜めの溝はパイナップルの芽を取った跡です。

2010年10月12日火曜日

駐車場代は同じ

プノンペン市内の駐車代金は乗用車、バイク、自転車に関係なく一回1,000リエル(約20円)が多いです。きっと、それなりの理由があるとは思うのですが・・・。

2010年10月6日水曜日

文盲

私の知人は文字が読めません。

彼はモトドップと呼ばれるバイクタクシーの運転手をして子供を養っています。しかし、モトドップの稼ぎだけでは足らず、奥さんも家政婦をして働いています。彼女は少し読めますが、難しい言葉は分からないうです。二人は子供を一人だけにして、その一人の教育に稼いだお金を注ぎ込んでいます。しかし、子供が大きくなれば教育費も大きくなります。二人は良い仕事を探していました。

ある日、彼は車の運転手の仕事を見つけましたが、運転免許を持っていません。カンボジアでは最近までバイクの運転免許がなかったため、警官は無免許運転を時々取り締まるだけで普段は黙認しています。そのおかげで彼はバイクタクシーで稼ぐ事ができたのです。

運転免許を取るには筆記試験があります。彼はこれを機に文字が読めるようになろうと思いました。お客さんの少ない時間帯に自動車学校に行って車の運転を習い、子供を寝かしつけてから奥さんに文字の読み方を教えてもらい始めました。

しかし、すでに30歳を過ぎている彼には試験に出てくるクメール語を覚える事すら難しく、ついにはあきらめました。彼は危険な夜もバイクタクシーの仕事をして稼ぐと言っているようです。

どの程度の比率かは知りませんが、カンボジアでは文盲の人を見かけます。プノンペンには午後6時頃から授業が始まる大学の夜間コースが多くありますが、小学校や中学校に行けなかった大人のための夜間学校は聞いた事がありません。いまのプノンペンではベビーブームで、増えた子供の教育だけでも大変です。ましてや、大人の教育まで手が回っていないようです。

教室はあっても教師が不足しています。