2008年10月16日木曜日

プレアヒビアでの戦闘

タイとカンボジアがプレアヒビアでの戦闘を再開しました。ひいき目で見るとタイの分が悪いように思えます。

まずは、二つの事実があります。

1.タイ政府は首相府が野党に占拠されている
2.タイ軍は占拠に参加しなかった

1.からタイ政府は十分に機能できていないと推測できます。2.からタイ軍はその存在を国民に示したいであろうと推測します。

また、ネット上や知人からの噂では、タイの平均的な国民は「歴史的にタイとカンボジアは一つの文化を分け合った兄弟のような存在である」事を学校教育で知らされていない、そうです。また、タイ国民は内戦で経済力が落ちたカンボジアを「見下す」傾向があるそうです。

もし、タイの平均的な国民が上記のように十分な教育を受けていない状態にあるのであれば、タイ国民は自国軍がカンボジアと戦争することを支持する可能性は高いと思います。つまり、タイ軍はこの戦闘により自国民にその存在を示せます。しかし、首相府を占拠されているタイ政府に自国軍を止める力はないと推測できます。

英国TelegraphやReutersなどでは以下のような報道があります。

1.10月6日の戦闘で2名のタイ兵士が地雷で負傷
2.今回の戦闘では10名のタイ兵士が捕虜

1.の地雷でタイ兵士が負傷したと言うことは、地雷はカンボジア軍が敷設した可能性が高いと思います。また、カンボジア軍が敷設できる場所は、カンボジア軍がカンボジア領と考えている場所であると推測します。つまり、タイ軍兵士はカンボジア軍が自国領土と考えている地域に侵入した、と推測できます。

2.にある10名もの兵士を相手国領土に侵入して捕虜にできるか?と考えると、カンボジア兵士が実戦に慣れていることを考慮しても、事実上不可能に近い行動であると思います。ただし、この文章を書いている時点ではタイ政府は2.を否定しているようです。このため、タイ軍の正規兵士でない可能性もあります。

タイ外務省はカンボジア国内の自国民に対して、帰国するように緊急要請しているそうです。数年前にプノンペンであったタイ大使館などに対する焼き討ち事件を考えると、不要なトラブルを抱え込まないためにも、賢明な判断とも思います。

一方のカンボジアは内戦の混乱から復興が軌道に乗り始めたばかりで、戦争する経済的余裕がカンボジア政府にあるとは思えません。ただし、NHKのラジオ放送によると7月の総選挙で圧勝したフンセン首相は強気の発言をしているようです。この事がカンボジア軍の行動に表れているのかもしれません。

2008年10月8日水曜日

Weblog再構成

OPPANIHAの構成を変更することにしました。とりあえずは、MacとiPhone、カンボジアの項目に分けます。