2014年8月2日土曜日

イオン プノンペン雑記

イオンがプノンペンで大きな店舗を開きましたが、その雑記です。

温水洗浄便座

TOTOかINAXかは不明ですがイオン プノンペン店では全てのトイレが温水洗浄便座だそうです。
開店当日は服を濡らす女性で大騒ぎになり、私の姪もその一人だったそうです。姪には数年前に写真を見せながらトイレの使い方を説明したのですが・・・(苦笑)

ラッキー マーケット

イオンの当面のライバルはラッキー マーケットという店舗だと思います。ラッキー マーケットはプノンペン市内だけでも多くの店舗を持っています。
テレビでイオンが二割引のシールを貼っているのを放送していましたが、二割引の理由はラッキー マーケットの価格が基準かも知れません。私の姪が「ラッキー マーケットよりも安い」と言っています。

商店街の区画がうまる。

イオン開店時に商店街側の区画は全てテナントが入っていたそうです。
一般市民向けの市場では、ツール トン ポン市場など有名どころは別ですが、オルセイやオリンピックのような大きな市場でも空き区画があります。
中高収入向けでは、何年か前にカナディアと言う銀行が高いビルを建てて、一階と二階を小売店舗にしたのですが空き店舗が目立ちました。
イオンのマーケティング力はスゴイですね。

その一方で・・・

プノンペンにはシアヌーク通りという目抜き通りがあります。しかし、今は「ありました」と書いた方が良いくらいに空き店舗が並んでいるそうです。まぁ、私の姪の話なので真偽の程は不明ですが・・・(笑)
シアヌーク通りには金持ち向けの店舗が多くあったのですが、軒並みイオンに転居しているそうです。イオンがよほど強力な売り込みをかけたのでしょうか?

店頭で座って客待ち

一般向けの市場や若者に人気のソリア ショッピングセンターでも、店員は店頭に「座って」客待ちをします。プラスチックの低い台に腰掛けて、子供の世話をしながら、食事をしながら、世間話をしながら客待ちするのが一般的です。
イオンでは店舗にたいするオリエンテーションで苦労しただろうと思います。

電気製品の修理

カンボジアでは保証期間の無償修理が全くなされていません。保証すると行っている店舗も実際には色々と理由を付けて修理をしていません。カンボジア国内にメーカー保証で無料修理サービスする拠点がないのですから無理もありません。イオンモールに入っているノジマが日本と同じ保証期間サービス提供すれば、カンボジアの電気店のありかたに大きな影響を与える可能性があります。

2014年7月28日月曜日

カンボジア紹介TV番組

テレビ東京で「イオン進出!目覚めるカンボジア」と言う番組をしていました。

内容に間違いは無いのですが、足りない情報が二つあります。

その一つは、冷蔵庫の普及率が低い理由に停電もあります。
インドの大統領選挙の結果でも分かるように停電は大問題です。首都プノンペン市内でも毎日数時間の停電があり、冷蔵庫をもっても意味がありません。また、番組で冷蔵庫の中身を紹介しながら、その内容物を誤認しています。中身はビン缶類の腐らないもので、冷えていれば美味しいモノ(苦笑)

二つ目は、カンボジア進出のメリットとして流通通貨がUS$であることを忘れています。
これは為替費用を大幅に削減できます。また、米国などとの為替では、取次銀行の手数料などが不明であるのに対して、日本政府機関も利用しているカンボジアのFTB(Foreign Trade Bank)では、ドイツ銀行を経由して全ての費用を一括支払いできます。

ともに経済に深く関連する重要な点ですが・・・いやはや

2013年12月12日木曜日

EMSサービス

カンボジアと日本の間のEMSサービスが早くなっているようです。
プノンペン中央郵便局で月曜午後3時に発送して、金曜日の午後3時半に東京に届きました。東京を土曜日の朝9時に発送して、プノンペンに火曜日午後3時に到着しました。
今年2013年の初め頃までは片道10日ほどかかっていました。

2013年11月15日金曜日

大型機器の購入と関税領収書

カンボジアでNGOなどの活動をしていると、車や大型機器などを購入することもあると思います。この時に重要なのが、税関の領収書です。

現在のカンボジアでは大型機器などは輸入品です。知人の弁護士によると、大型機器などの所有を証明する書類として税関の領収書が利用されているそうです。弁護士は機器の売買にはこれが必須だと言っていました。実際に、私が車を購入するときも、この領収書が重要だと言われました。知人に頼んで自動車税の手続きを依頼したのですが、この時にも領収書が必要だと言って持っていきました。
重要な書類はラミネートでパックしているカンボジア人をよく見ます。実際、カンボジアでは紙は不安です。

カンボジアでの土地売買

先日、カンボジアで土地を購入を検討しているNGOから相談を受けました。
   「ダメ」これは問答無用です。(苦笑)
怪しい会社の違法行為が報道されていますし・・・

カンボジアで土地を購入した日本のNGOや個人を知っていますが、例外なくトラブルに巻き込まれています。

知人によると、カンボジア人同士の土地取引でも問題が頻発しているそうです。私が知っている理由は土地登記を管理する機構が未整備です。登記管理ができないまま、土地取引されているので問題が起きるのは当然です。

プノンペンの土地管理局に勤める役人の話では、管理機構の整備が遅れている最大の理由は内戦だそうです。所有者の死亡や家族の離散はもちろん、共産主義により土地が国の所有物になったことも、整備を難しくしているようです。日本でも戦後の土地登記は混乱したそうで、その混乱を担当した人が支援に来てくれたと先の役人は話していました。しかし、彼によると支援を受けた後でもお手上げの状態で、気長に地道にやっているようです。

それでも、どうしても、大損しても、カンボジアで土地を買いたい、火中の栗を拾いたい、と言う人は・・・まず、土地の登記管理とその登記方法は地方によって異なっています。つまり、外国人が土地を自分のものにする確実な方法がありません。知人のカンボジア人弁護士もそう言っていましたし、私の経験でもプノンペンとその南部にあるカンダール州では手続きが異なりますし、年々変わっています。もちろん、カンボジア政府は統一の努力はしていますが、途上国ではやるべき事が山積みなのでしょう。

地方によって異なるため、ここでは地方と比べて整備が進んでいるプノンペンに話しを限定します。

どうしても土地を購入したい人や、そうせざるを得なくなった人は、まず弁護士に依頼しましょう。ただし、日本語の分かる弁護士は私の知るかぎりではいません。英語がカタコトで分かる弁護士はいますが、広大な土地や大きな工場専門か、経験の少ない弁護士です。経験のある(カンボジア政府や市町村役場にコネのある)弁護士が話せる言葉はクメール語と多少のフランス語です。しかも、法律用語が難解で奇々怪々なのは世界共通です。

言葉の問題を突破できたとして、予備知識として知っておくべき事がいくつかあります。

  1. 土地の登記は「少なくとも」市役所と州の土地管理局の二カ所に届け出ます。
  2. 五年から十年ほど前までの土地取引は、その土地の警察署長や有力者などの署名押印(拇印)のもとで行われています。
  3. 2.の書類は1.の届出をしないと法的に有効な土地移譲はできません。この届出に数百ドル必要です。数百ドルというのはプノンペン市内の地区や担当者、また下の4.の状況などによって異なる、と言う事です。
  4. 内戦時に政府から強制収容されるなど、法的に所有権が曖昧になっている土地が各地にあります。普通に人が数多く住んでいる地域や、有力者が住だり所有したりしている土地ですら、この問題を持っている場合があります。これは、市役所と州土地管理局に行って確認が必要です。また、確認した後で、間違っていたと言う事もあるので要注意です。
  5. 死亡届や遺産相続の制度が国民に行き渡っていないため、遺産相続の手続きがされていない土地も多くあります。この場合には市役所と土地管理局だけでなく、裁判所での手続きが必要です。しかし、手続きにどれだけ時間がかかるか、一ヶ月なのか一年なのかは分かりません。口の悪い人は賄賂次第だと言います(苦笑)

繰り返しますが、如何なる理由があってもカンボジアで土地取引をすることはお勧めしません・・・とは言うものの何が起きるか分からないのがカンボジアでもあります(笑)

2012年10月24日水曜日

カンボジアでの中国

以下のような記事を見つけました。
朝日新聞デジタル:シアヌーク前国王への祈り続く 遺影巡ってトラブルも - 国際
http://www.asahi.com/international/update/1023/TKY201210230432.html
カンボジア:工場デモ 中国人管理職が前国王の肖像破る- 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20121024k0000m030027000c.html

このような女性を幹部として海外に出せば、中国政府にとって大きなマイナスとなるでしょう。

中国企業は事実上の半官半民と聞きます。もし、そうであればこの女性の行動は中国政府の意思であると取られかねません。中国外務省は会見で「誤った行為」だとしたようですが、この会見は "定例" 会見です。中国政府にとってこの事件の重大度は "緊急" 会見を持つ程度ではないと判断したようです。外の途上国に進出した中国企業への影響が心配です。

2012年10月16日火曜日

シアヌーク前国王 御逝去

シアヌーク前国王が御逝去されたそうです。
カンボジア・シアヌーク前国王が死去 NHKニュース
ご冥福をお祈りします。

2004年のクメール正月にシアヌーク国王(当時)の歌う姿がテレビ放映され、ワンマンショーのようだったことをを思い出します。