2010年7月2日金曜日

古着などの寄付に関する注意

カンボジアに寄付を考えられている方も多いと思います。お金の寄付は簡単で確実ですが、物の寄付は色々と手続きが必要ですし、考え方の違いもあるため注意が必要です。また、昨年まで問題なくできたことが、今年はできなくなることも頻発します。

まず、寄付であっても日本とカンボジアでの輸出入の手続きが必要で、このために税関や船便や航空便などに関する知識が必要です。さらに、送料の他に、関税や倉庫での保管料が必要です。

最近のカンボジアは税関の手続きの整備や職員への教育も徐々に進み、それに伴って日本と同じような関税や保管料などの金額や請求方法も整えようとしています。

もし、カンボジア政府から寄付の許可書を得られれば、関税を免除される場合があります。この場合には寄付をする団体の事業内容によって関係する省庁が異なりますので、寄付先と十分に交渉して荷物が届くまでに関係省庁に書類を提出して許可書を発行してもらいます。

なお、基本的に古着や中古品の寄付に対する関税の優遇処置はありません。さらに、感染病などを防ぐために殺菌消毒を求められる場合があります。

実際に日本から寄付として送られてきた古着が悪臭を放っていることもあったそうです。カンボジアでは古着は汚い安物という感覚があり、裕福な国である日本が汚い物を送ってきた、カンボジアを見下している、と思われてもやむを得ないものがあります。

古着など物を寄付する場合には相手国の事情をよく調べて、寄付先との事前連絡を取って政府の方針も調べることをお勧めします。

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