2010年5月19日水曜日

修理

カンボジアの物価が安いと良く言われますが、電気製品などの工業製品やスーパーマーケットに売られているものはそんなに安くありません。たとえば、レギュラーのガソリンはプノンペン市内で4,400リエル(日本円で百円少々)で日本より少し安い程度です。

では、何が安いかというと人件費です。
例えば家政婦さんに料理、掃除、洗濯を頼んでも月に$70から$100程です。チューブレス タイヤのパンク修理は2,000リエル(50円以下)です。一日かかった車修理の人件費は$10です。

しかし「安かろう悪かろう」の問題もあります(苦笑)
タイミングベルトのと取り付け方向を間違て、その間違いを指摘しても理解できず、やむなく他の修理工場に持っていったことがあります。また、他の工場では故障も摩耗もしていない部品を修理が必要だと言って交換するように言われた事もありました。

階段電灯の調子が悪いので修理を依頼すると、階段の上と下で電灯をON/OFFする配線方法をしりません。普段は使っていない天井扇風機のコントローラが無くなってしまいました。エアコンの室外機の部品が無くなった事もあります。

家のペンキ塗装をたのむと、植木に塗るし、ドアのノブやカーテンレールにペンキを塗り込んで動かなくするし・・・修理を依頼した時には、絶えず見張っていないと何をするか知れたものではありません。

電気配線でも車でも、大工でも安心して任せられる修理会社や技術者をプノンペンで探すのは至難の業です。

もちろん、良い技術者がいない、という訳ではありません。
割れたプラスティック製品を器用につないでしまう道路端の修理屋があります。Intelが昔に作ったプロセッサを取り付けるプラスティック部品に問題がありすぐに割れてしまうのですが、その修理屋は最先端電子機器の欠陥品をアッと言う間になおしました。また、落として割ってしまった電気バリカンのプラスティック部品もすぐにその場で直してくれます。

メガネのツルの蝋付けが割れて、日本で修理を断られたものを、プノンペンのメガネ屋では見事に修理してもらいました。日本で使われなくなったショベルカーや印刷機などを修理しながら使います。車は米国から輸入した中古のトヨタ車がほとんどで、新車が展示されるようになったのはここ2年か3年の話しです。輸入された車は傷だらけなので、板金塗装など外見の修理はかなり出来るようになっています。

・・・とは言うものの、昨日も車の修理で付きっきりでした(苦笑)

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