2010年1月16日土曜日

バン

バンというのは池や湖という意味だそうです。

首都プノンペンはメコン河流域にあって、その中心部にはバントラバエックやバンケンコンと呼ばれる区域がありますが、その名前が指すようにもとは池や湖だったそうです。

プノンペンには周囲の土地よりも1m前後あるいはそれ以上高くなった道路も多くあり、場所によっては堤のように見えます。地元の人に尋ねると、もとは堤の上を走る道路だったそうです。現在の幹線道の一部は、そのような道路を拡張されたものだそうです。今もプノンペン周辺にはこのような堤を兼ねた道路が多く作られ、さらに周辺が灌漑されて土地が作られています。

その財源は日本をはじめとする海外からの支援もありますが、それだけではないと知人から聞きました。お寺が中心となって、お坊さん達が寄付を募り堤防を作ることもあるそうです。

下の写真は2005年のプノンペン南東部にある村の道で、毎年雨期になると冠水していました。板を並べて歩けるようにしていますが、その奥はボートなどで行き来しています。冠水するとトイレが使えなくなり、炊事は木の床に置いた火鉢を使います。

この村にあるお寺のお坊さんが中心となって話をまとめ、寄付を集めて堤防を作ったそうです。いまでは雨期でも浸水しなくなっています。

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