2009年11月28日土曜日

ヨワン(ヨウン)

先に書いたヨウン(ヨワン)ですが、知人数人が集まったところでヨワンに関して尋ねると、あぁでもない、こうでもないと喧々諤々になりました(笑)

まずは名前ですが日本語にするとヨウンよりもヨワンが近そうです。
ヨワンは布のお守りです。日本のお守りと同様に家内安全や無病息災などさまざま種類があり、絵柄によって意味が異なります。用途も家の新築祝いや、祝い事のお土産などにも利用されるようです。

新築祝いなどの一枚物はお坊さんに手書きで描いて頂きますが、お祝いなどで配るときにはシルク印刷した物に祈祷をして頂きます。金額は手書きの物だと$5から$10程のお布施をするそうです。絵柄だけでなく大きさも色々あり、お寺にある見本をみてお願いします。

写真のようにガーゼのような布を切り離しただけのものにシルク印刷した物はお土産用のお守りです。お土産に配りますので、数枚から数十枚単位で頂きます。

ただ、外国人がお土産として国に持ち帰るには、祈祷されたお守りは恐れ多くて、もらった人によっては不安に思う人もいそうです。

そこで、考えたのが祈祷していないヨワンです。CSTCにはシルク印刷の部門もあって、そこでヨワンも作っています。そこで、縫製部門に依頼してシルクをハンカチのように縫製してもらい、その上にシルク印刷をしてもらいました。出来上がった物が下の写真です。
ヨワンは布ですので数十枚をまとめて買っても軽くかさばらず旅行カバンの隅に入れることができます。また、絹製であれば高級感もあり、持ち帰ってからアクリル板に挟んだり、額に入れるなどして楽しむこともできます。種類も多くあるのでプノンペンに訪れる度に新しいヨワンをお土産にできますので、リピーターにもお勧めです。

ところが、
このアイデアに気付いた時にはすでにボランティアの派遣期間終了間際で、とりあえず自分が日本の知人に配るためのヨワンを作るだけで精一杯でした。時間があればカンボジア土産としてCSTCの店で売って、学校の運営費にしたかったのですが、残念なことをしました。

実はこのお土産ようヨワンには後日談があります。
帰国後に中華料理店で知人と食事をした時にヨワンを差し上げたのですが、面白い事が置きました。

女性の店員が大きな声を上げて驚いて「ワァァ懐カシイ、ナゼ、コレ持ッテイマスカ」と言います。話しを聞くとミャンマーから来た女性で、ミャンマーでもヨワンがあるそうです。カンボジアとミャンマーの間にはタイもありますので、タイにもヨワンがありそうです。ただ、図柄を見ても分かるように仏教とは少々異なるように見えます。仏を描いたヨワンもあるのですが、なにやら怪しい雰囲気です(笑)カンボジアには仏教到来以前の宗教が色々とあるのです。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ハンカチの件、ショップにお伺いしてサンプルをオーダーしました。本当はまとまった数をお願いしたかったのですが、向こうから「失敗するかもしれないので、最初はサンプルから」と提案されました。何はともあれ、よいお土産になるといいです。ありがとうございました。

doni さんのコメント...

シルク印刷ができるところが複数あって良いところを探しているようです。

ところで、ある知人がワットプラサーと呼ばれるお寺がプノンペン周辺で一番の手書きのヨワンを頂けると言っていました。ワットプラサーはプノンペン北部にある湖の一つであるタモー湖の西にあります。

ただし、彼はそのお寺の近所の出身なので、お寺をひいきしているかもしれません(笑)

私の連絡先をお店に話しておきました。何かお手伝いできることがあればご連絡ください。